インド哲学研究会 / Association for the Study of Indian Philosophy

日本の仏教論理学研究成果を世界に発信するウェブサイトの構築

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2016年と2017年の二年間にわたって仏教伝道協会からの助成金を得て、「日本の仏教論理学研究成果を世界に発信するウェブサイトの構築」というプロジェクトを推進して来た。ここに同協会の支援に対して甚深の謝意を表したい。
明治以降、我が国において近代的な仏教研究が始まり、優れた研究成果が蓄積されて来たが、主として日本語で書かれているという言語的障碍もあって、その内容は必ずしも広く世界に知られているとは言えない。その欠陥を補うべく、本プロジェクトは、ウェブサイトという新しいメディアを通じて、「仏教論理学研究」に特化して、日本の仏教研究の成果を世界に発信し、仏教研究の一層の発展を目指すものである。具体的には、以下のような事業を計画している。
(1) 日本人研究者による仏教論理学研究の書誌情報を収集し、論文データベースとして公開する。
(2) インド・チベットの仏教論理学用語の定義集を作成し、公開する。
(3) 仏教論理学の未公開のテキストを校訂し、公開する。
(4) インド学仏教学分野の校訂テキスト作成のための手順を確立し、公開する。

佛教論理学術語集(Bauddhanyāyakośa)について
1996年から1998年の三年間にわたって、科学研究費国際学術研究(課題番号08044007)「インド原典からの世界初『仏教論理学用語辞典』のための国際共同研究」を行った際、仏教論理学の主要な綱要書であるNyāyabindu, Nyāyapraveśa, Tarkasopāna, Hetutattvopadeśaなどから集められた仏教論理学用語の定義集を作成した。この度、その内容を検索可能な状態で公開した。

今後、さらに情報を加えて充実させていく予定である。特に、大谷大学名誉教授の白館戒雲氏が「ロンドルラマ著『量評釈など因明出所の名目』」(『大谷大学研究年報』第56集、2004年)という論考で18世紀のチベットの大学者が著したチベット仏教論理学の術語集を翻訳しておられ、同氏の承諾を得ているので、その内容をデータベース化して公表する予定である。

略号表 TSop: Tarkasopāna of Vidyākaraśānti, NB: Nyāyabindu of Dharmakīrti, NPra: Nyāyapraveśa of Śaṅkarasvāmin, Hetutattvopadeśa of Jitāri.

近代日本因明研究百年史
上海大学の沈海燕教授の依頼により、宇井伯寿先生以降の日本における佛教論理学(因明)研究史をまとめたので、それを公開する。このデータをもとにして、「日本人研究者による仏教論理学研究の書誌情報」をデータベース化して公開する予定である。また、その手始めとして桂紹隆の佛教論理学研究論文をデータベース化し、pdfを付して公開する。

(桂紹隆)

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